急な体調不良で出社が難しい、あるいは長期的な治療が必要になったとき、会社へ「休職願い」を伝えることは避けられません。中でも、直接の報告が難しい場合に「メール」で意思を伝えるケースも増えています。
とはいえ、「どこまで詳細に書くべき?」「診断名は必要?」「マナー違反にならない?」など不安もつきものです。この記事では、体調不良で休職する場合にフォーカスし、メールの構成・マナー・例文・よくある疑問点をわかりやすくまとめました。
体調不良による休職はメールで伝えてもよい?
状況 | メール送信は可能? | 補足説明 |
---|---|---|
突然の発熱や体調悪化で出社不可 | ○ | 第一報としてメール連絡は適切。診断書や書面は後日提出。 |
長期療養が必要な場合 | ○ | 主治医の指示に基づき、まずメールで意思を伝えることが多い。 |
上司や人事との面談が難しいとき | ○ | メール→電話→書面が基本の流れ。 |
ポイント
- 緊急時は「早めに伝える」ことが最重要。
- 診断書提出の予定や体調の見通しも併記すると誠実な印象に。
メール作成の基本構成とポイント
件名例
- 【休職のお願い】山田太郎(体調不良による)
- 【体調不良に伴うご相談】山田太郎
本文構成
- 宛名・挨拶:「〇〇課 課長 △△様/お世話になっております。山田太郎です。」
- 体調不良の報告:「○月○日より体調不良が続き、主治医より静養の指示がありました」
- 休職希望の意思表示:「業務への支障を避けるため、誠に勝手ながら休職をお願いしたく…」
- 見通し・診断書の提出予定:「診断書は〇月〇日に提出予定です」
- 謝意と締めの言葉:「ご迷惑をおかけし申し訳ありませんが、何卒よろしくお願い申し上げます」
- 署名:氏名・部署・連絡先を明記
【例文】体調不良による休職願い(社内上司向け)
件名:【休職のお願い】山田太郎(体調不良に伴う)
総務部〇〇課 課長 △△様
お世話になっております。総務部の山田太郎です。私事で恐縮ですが、○月○日より体調不良が続いており、主治医より当面の間の静養を要するとの診断を受けました。
現在は自宅にて療養を行っておりますが、業務への影響も考慮し、一定期間の休職をお願いしたくご連絡差し上げた次第です。
診断書は〇月〇日に提出予定であり、現時点では約2週間の休職を想定しております。
急なお願いでご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解いただけますと幸いです。
山田太郎
総務部 内線1234
注意点・NG例
NG表現 | 改善ポイント |
「もうムリなので休みます」 | 感情的な表現を避け、「主治医の指導により」など客観的に。 |
件名が曖昧 | 「休職のお願い」など具体的に。 |
診断名を無理に書く | 個人情報なので不要。症状や影響範囲で十分。 |
よくある質問(FAQ)
Q1. 診断書は添付すべき?
→ 基本的には原本を写真で取って画像を添付で問題ありません。ただし、原本郵送を求められるケースもあるため、指示を仰ぎましょう。
Q2. 休職期間は必ず書くべき?
→ わかる範囲で「約〇週間程度」などと目安を伝えると、会社も業務調整しやすくなります。
Q3. 上司と人事どちらに送るべき?
→ 原則は直属の上司ですが、制度上の手続きが必要な場合は人事部にもCCまたは別送がおすすめです。
まとめ:誠意ある報告が信頼につながる
体調不良による休職は、誰にでも起こり得る正当な理由です。その分、伝え方の丁寧さや誠意ある文面が、復帰後の信頼や関係性にも影響を及ぼします。
まずは落ち着いて、体調回復を最優先に。そのうえで、この記事で紹介した構成・例文を参考に、自分の状況に合ったメールを作成してみてください。
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